「あんなふうにハメてもらいたいだろ?」
ねっとりと割れ目をなぞりつつ、兵士が囁く。
「太いので奥までズッポリとよォ、ヘヘヘヘ」
誘惑の囁きだ。
(聞いては駄目……あァ……)
セシルは弱々しく首を振った。肉の疼きはもう限界に達し、声を出さずにいるのがやっとだった。なぶられる女芯が物欲しげにヒクついているのが分かる。腰が淫らな旋回の動きを示していた。熱い喘ぎの中にヒューヒューと喉の鳴る音が混じった。
「欲しいなら言えよ。『ハメて』って。『太いチ×ポで私をイカせて』って」
「アッ……アァ……ハアアッ、ハアアッ」
「あんたはもう充分頑張った。誰もあんたを責めたりはしないぜ。ほれ、思いきって言っちまいなよ」
「アアアアーッ!」
なみなみと溜まった官能の美酒が盃から溢れ出た。歓喜とも悲痛ともつかぬ大声を張りあげて、セシルは堰を切ったように腰を揺すりはじめた。
「ハメてっ!ハメてえええっ!」
狂ったように喚きちらし、汗に濡れた陰毛を兵士の顔に擦りつける。宙を見据えた瞳は知性の光を失っていた。こらえにこらえていただけに、牝に堕ちきった姿は凄絶極まりない。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!