「それじゃ、脱がせるからね、ママ……」
「ああ、恥ずかしい……。ママ、やっぱり、自分で脱ぐわ。でも、恥ずかしいから、健太ちゃんはベッドに入って、目を瞑っていて」
「イヤだよ。僕が脱がしてあげるから」
「あうん、乱暴は、イヤ……」
健太の全身が欲望に滾っているようだった。性急な指先が、由美のサマーセーターの裾にかかる。一気に捲り上げられていた。
「ああっ、ママ、健太ちゃんに襲われている……」
「そうだよ。いまから僕、このいやらしいママを襲うんだから……」
「だめよ。今日の健太ちゃんは、ママを自らの手で、裸にするだけなのよ。あとはママが、すべて、してあげるのだから……」
サマーセーターが引き上げられ、豊かな乳房のところで、健太は苦戦しているようだった。由美は戸惑う健太の顔を楽しみながら、ブリッジをつくり、背を浮かせた。それを見た健太は一気にセーターを引き上げる。
「あっ、ママのおっぱい……。大きくて、凄い、綺麗だ……」
「ああん、言わないで……。ママ、大きすぎて、気にしてるのだから……」
「どうしてさ……。こんなにも大きくて、全然垂れてない……。ああ、やわらかいのに、弾力があって……。最高だよ、ママのおっぱい……」
捲り上げられたサマーセーターで、顔を覆われたままだった。視界が遮られることで見えないぶん、健太がいま何をしようとしているのか、と妄想が逞しくなる。
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。