(ドキドキ、ジンジンするの……ふっ、ううあ、あァ……こ、こんな気持ちに、賢太さんもなっているの……?)
想像にさえ情欲を掻き立てられ、美幸のうなじから乳肌に至る曲線に、玉の汗が浮く。浮いたそばから身震いにより垂れ滑り、乳の谷間に落ち着いた汁気の熱っぽさにまで、煩悶し、それがまた乳首に伝って一層の情動に昇華した。
朱里が、唾液滴る舌を見せつける。そのまま賢太の左乳首に接着し、チュウチュウと音を出して吸い立てた。空いた手で右乳首まで弄られて、彼女が施す愛撫のリズムに合わせて賢太が声とペニスを弾ませる。
(もっ……となの?もっとずっと、丹念に、イヤらしくしないと……朱里さんに、勝てない……っ)
丹念にと言っても、もう彼の肉棒で美幸が口付けてない部位は存在しない。手での摩擦刺激も続けているが、経験で勝る朱里の愛撫に比べれば稚拙さが浮き彫りになるばかり。なら、とことん淫蕩に振る舞う他、ないではないか──。
「わ、私の乳首。賢太さんの手で、し、搾り出して」
「で、でも。急にそんな事しちゃ」
「私、賢太さんが思う以上にエッチですから。はッァァ……ス、スケベ乳首っ。直接こねこねして欲しいのっ」
恥ずかしくて死にそう、と考える一方で、恥すら悦に変えるほど昂りきった乳首が、疼きを強めて訴える。
言葉と身体、二重の訴えを受けた賢太が喉鳴らし、首を縦に振った。乳輪に沿って円を象る動きを止めた彼の指に、圧がこもる。ギュッと乳輪周りの肉ごと搾り上げられるなり、美幸の乳内に矢のように鋭い痺れが幾筋も迸った。
「ンッ!ふっ、ンッ、っあ、───っ!」
突き抜ける甘美の痺れに喘ぎたいのを堪え、必死になって亀頭を啜り、返礼とする。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!