目隠しをされていることが、こんなにも感覚を鋭くするとは、夏子は思ってもみなかった。身体中の感覚が灼きつくされて、このまま死ぬのではないかと思った。
そのうえ、塗りこまれた媚薬クリームがその威力を発揮しだした。
「ああ、むむ……こんな……たまんないッ、あああ……」
「そんなにいいのか、フフフ、楽しんでばかりいねえで、ちゃんと五郎の形をさがすんだぜ、奥さん」
冷二の声も聞こえないように、夏子はあやつられるままに泣き、悶えた。なす術もなく、苦痛の底でふくれあがる肉の快美を感じ取っていた。
だが、すぐに動きはとまってしまい、それどころか肛門の冷二を残して、前の肉棒が引き抜かれてしまう。そして、代わって別の形の肉棒が女の最奥へ押し入ってきた。
「ああ、そんな……」
夏子の狼狽をあざ笑うように、女の最奥へ押し入ってくる肉棒の形は次々と代わった。
「どうした、奥さん。五郎の形がわからねえのか」
「だって、だって……」
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!