「し、死んじゃうッ……」
夏子の両脚がピンと張って、上体が大きくのけぞった。腰がブルブルふるえつつ、前も後ろもキリキリ締めつける。
「もう、イクのか、佐藤夏子」
「イクならちゃんと見物人に教えるんだ」
前後から冷二と五郎が夏子の顔を覗きこんだ。
「いやッ、いやッ」
夏子は激しくかぶりを振る。あまりのすさまじい感覚に、自分の身体がどうなっているのか、夏子自身わからない。
「ほれ、気をやりそうなんだろ、夏子。はっきり言わねえか」
冷二と五郎は追い討ちをかけるように、グイグイと深く激しくえぐりこんだ。
「ああッ……ひッ、ひいッ……」
ガクンと夏子の顔がのけぞり、白目を剥いて歯を噛みしばった。
「おお、イクぞッ」
覗きこんでいる男たちのなかから、誰とはなしに声が出た。
「う、うむむッ」
絶頂せんばかりのうめき、夏子はのけぞったまま総身をキリキリ収縮させた。激しく突っぱった両脚に、痙攣が走った。
そして夏子の身体からガックリと力が抜けた。あとは両目を閉じたまま、半開きの唇でハァハァッとあえぐばかり。
冷二と五郎はきつい収縮に耐え、そのままのめりこみたくなるのをグッとこらえた。
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!