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いかにも完熟した桃のように、熟女の全身から醸し出されるフェロモンは、健太の欲情を刺激し続けて余りある

小鳥遊葵

「あたしを起こして、あなた……」
咲枝は嬉しそうに両手を差し出す。健太はその両手を掴み、咲枝を起こした。反動で、咲枝がもたれかかってくる。起伏に富んだ、熟れた裸身を抱きしめる。
「砂で、少し、ジャリジャリしてるわね。海で綺麗にしてあげるね」
倍も歳上の咲枝だったが、甘えた口調は同年代の女の子のようだった。だが、仕種や体の動きはまったく違う。いかにも完熟した桃のように、熟女の全身から醸し出されるフェロモンは、健太の欲情を刺激し続けて余りある。

出典:~熟女のやさしい筆おろし (フランス書院文庫)

著者: 小鳥遊葵

熟女のやさしい筆おろし

「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。