(助けて、パパ……助けて、ママ……)
胸の内で救いを求めるが、その二人とて、凶悪な男たちのなすがままに辱しめられているのだ。
「そうかい。一本じゃ不足かい。ならもう一本──」
中指に加え、薬指も押し入ってきた。ただ抽送するのではない。知美の反応を窺いながら、肉襞をめくるように刺激してくる。知美の腰がピクンと跳ねると、
「ははーん、ここか。ここが知美ちゃんの性感帯なんだな?」
ニタニタといやらしく笑いながら、その部分を集中的に愛撫してくる。
「黙ってちゃ分かんねえぜ。して欲しいことがあったら、ちゃんと教えるんだ」
最奥をまさぐりながら、親指の腹でクリトリスを刺激した。
「あ、ああっ」
知美はカチカチと歯を噛み鳴らした。
あの奇妙な感覚──せつないような、もどかしいような不思議な感覚が、また下半身を熱く疼かせはじめた。知美は歯を食いしばってショートカットの頭を振り、懸命に気を逸らそうとした。そうでもしないと、その妖しい感覚の渦に呑まれてしまいそうなのだ。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!