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夏子は泣き叫び、官能美あふれる太腿がブルブルとふるえてあらがいに波打った

結城彩雨

「しようがねえな、へへへ」
五郎が目くばせすると、冷二がうなずいた。ニヤニヤとうれしそうに笑いながら、左右から夏子の足首をつかんで、それぞれ縄を巻きつけて縛る。
「いやッ、なにをするのッ」
「決まってんだろ。奥さんのアンヨをおっぴろげるんだよ」
次の瞬間、夏子の足首を縛った縄が、左右から引かれはじめた。
「そんなッ……い、いやあッ」
夏子は絶叫した。
必死に両脚に力をこめたが、縛られて吊られた身で男二人が相手では、なす術もなかった。
まず足首が左右へジワジワと開かれ、次に両膝が離れていく。
「いやッ、いやッ……助けてッ……」
夏子は泣き叫び、官能美あふれる太腿がブルブルとふるえてあらがいに波打った。まるで両脚が音をたてて引き裂かれていくようだ。
「いや、いやあッ」
泣き声が号泣になり、ひときわ高い悲鳴とともに夏子の太腿がガクンと開いた。
「ほうれ、開いたぜ、奥さん、へへへ」
「よく見えるように、思いっきりおっぴろげてやるからよ」
冷二と五郎は容赦なく縄を引いた。
関節がはずれるかと思うほどだった。
内腿の筋が浮き立ってヒクヒクとひきつった。
「いやあ……助けてッ、いやあッ、いやッ」
夏子は狂ったように黒髪を振りたてて、号泣を喉から噴きあげた。秘められた肉が直接外気にさらされる感覚が、開けっぴろげな我が身を痛いまでに感じさせ、夏子は生きた心地がなかった。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!