よし、次は口で咥えろ。ただし、客を見ながら全体を舐めたあと、咥えるんだ

祐介は鷹揚に頷き、裕恵の頭を撫でた。
「そうだ。唾も垂らしてみろ。潤滑油があると気持ち良さが違うからな」
裕恵は言われた通りに唾液を落とし、ぬめる男根を扱き上げた。祐介は気持ち良さそうに声を漏らし、腰を震わせた。
「よし、次は口で咥えろ。ただし、客を見ながら全体を舐めたあと、咥えるんだ」
「はい。わかりました」
次々と繰り出される命令に、裕恵は素直に従っていた。嫌がる暇も思考も、言葉の速度に流されていく。
（夫以外のモノを、それも口で……ああ、許してください先代）
亡くなった義父母に心で謝り、裕恵は肉冠にキスをした。
濃厚な牡の匂いが鼻腔を突く。怯みかけたのを堪えて、舌を出して牡キノコのてっぺんを舐る。
（なんて濃いの。これが男の人の味）
脳を直接痺れさせる牡臭と味に、裕恵は深い吐息を零した。