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言う通り結衣は、躊躇いと後悔を少しでも見ないようにするため、顎が外れそうなほど幅が広い男の切っ先を一気に咥え込んだ

但馬庸太

「あ、うむ。あむ、んぐ」
「お、おぉ。急に積極的だな。いきなり丸咥えするなんて」
祐介が快楽に呻いた。言う通り結衣は、躊躇いと後悔を少しでも見ないようにするため、顎が外れそうなほど幅が広い男の切っ先を一気に咥え込んだ。
(くぅ、生臭い。正人のなら平気なのに)
嫌悪している人間の逸物など、ただ臭気の塊だった。口蓋垂に当たる手前で呑み込むのをやめ、頭を引いて肉茎を擦り上げる。
逞しい男のシンボルは唇にぴったりと密着しているから、単純な動作でも男に悦びを与える。上から快感の吐息がもれ落ちてきた。
「いつ味わっても人妻のフェラは堪らんな。ああ、いいぞ。もっとじっくり動け」
命令に従って、根元近くまで咥えてはゆっくり顔を引いた。
硬く膨らんだ静脈も唇で擦ると、祐介が腰をピクピクと震わせる。
(感じてるんだ。私の口で……)
結衣はこの口奉仕を、単なる嫌がらせだと思っていた。
祐介の口ぶりから女性経験が豊富なことは窺えたし、きっと性のプロもいたことだろう。
だからこそ、性技術など何も持っていない結衣のフェラなどで気持ち良くなるはずないと考えていたし、ただ屈辱を与えるためだけの行為だと思っていた。
(ああ、やだ。いやらしい汁が出てる)

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!