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絶頂の余韻でまだ頭がぼんやりしているマリアは、言われるがまま紅い唇を開いて太い男根を口に含む

御堂乱

「自分だけ愉しんでどうする?ほら、こいつをしゃぶれ」
別の一人がマリアの長い髪をつかむと、エクスタシーも冷めやらぬ美貌を仰向けの兵士の下腹に押しつけ、怒張を咥えるよう促した。
「あ、あァ……」
絶頂の余韻でまだ頭がぼんやりしているマリアは、言われるがまま紅い唇を開いて太い男根を口に含む。兵士の方もクンニを再開し、衆人環視の中でシックスナインが始まった。舐めている様子が人々によく見えるようにと、兵士はマリアの片肢を持ち上げ、電柱にオシッコをかける犬のポーズをとらせた。
「ムウッ、ムウッ……」
マリアは、夢中になって毒キノコをしゃぶり続ける。羞恥や屈辱感がゼロになってしまったわけではないが、男の舌で女芯をなぶられる快感がそれらをはるかに凌駕していた。
(ああっ、また……またイキそおッ)
大使夫人たちの方に尻を向け、片肢を上げて秘部を舐められている。ヒクつく女の構造を見られているという被虐感がマリアの官能を異常なまでに高ぶらせ、兵士への口唇奉仕を熱烈なものにさせていた。
「ムウッ、ムウッ……」
垂れかかる長い髪を片手で撥ね上げ、
「フグウッ、フグウッ」
汗の光る頬を風船のようにふくらませて巨根を吸いたてる。ヂュボッ、ヂュボッという卑猥な汁音と共に、ブブッ、ブブッと下品な破裂音まで立てた。大使の妻であるという立場をも忘れ去った狂熱のフェラチオは、牝の本性を曝けだして正視に耐えぬあさましさだ。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!