「俺のこと、好きだって言えよ」
「いやああっ」
「言わねえと、また娘を犯すぜ」
強引に唇を吸われた。舌を入れられ、口腔中を舐めまわされた。粘り気のある唾液を無理やりに呑まされながら、荒っぽく腰を突き上げられる。
(ダメっ、そんなに激しくされたら……ああっ、また気が……気が変に……ああっ、あああーっ!)
火のような突き上げに全身を揺すぶられた。声を張りあげて啼けないぶん、昂りが熱い汗となって滲み出た。悩ましくくびれた腰から大きく横に張り出した美しい双丘が、たわわな肉の量感を揺らしながらリズミカルに跳ね上がる。陰影の深い尻割れの奥には、太い肉杭が女の樹液に濡れまみれて出没を繰り返していた。
「ああッ、はあッ、はああッ」
唇が離れるなり、マレーナは激しく息を乱した。虚空を彷徨う瞳は忘我にとろけ、理性の光を曇らせていた。
「どうだ、俺のこと好きか?」
「……あァん……好き……」
もう惑乱し、自分を見失っている。薄く開いた唇に再び濃厚なキスを受けた時には、ほとんど抵抗を示さぬばかりか、無我夢中で相手の首にしがみついていた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!