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日本の女は皆このようなムチムチの尻をしているのか、それともこの女だけ特別なのか

御堂乱

「佐和子おおおおっ」
あの硬骨漢の夫が男泣きに泣く声が聞こえる。佐和子も双眸から涙をあふれさせ、ううっ、ううっと、口惜し泣きの声を中尉の口の中に洩らした。
中尉にはそれがたまらない快感だ。露呈した豊満なヒップの双丘を手のひらで慰撫するように撫でまわす。日本の女は皆このようなムチムチの尻をしているのか、それともこの女だけ特別なのか。きめ細かな肌の感触を味わいながら、丸い臀丘の弾力を楽しんだ。匂い立つ白い桃尻の割れ目の奥に、一体どんな秘肉が息づいているのか。手を捻じ込んでやりたい衝動をかろうじてこらえつつ、中尉はようやく唇を離した。
「乳首が勃ってきたな」
胸板に触れる乳房の先端にそれを感じ、大使に聞こえるように言った。
「亭主の前だと余計に感じるだろ?」
ハァハァと喘ぎながら、佐和子はかぶりを振った。無我夢中のあまり、感じているなどという自覚はないが、夫の前でパンティを脱がされたことで身体が異常なまでに熱くなっていた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!