「犯したいのなら早く犯せっ。こんなことはもうたくさんだっ」
もう我慢の限界だと、ブロンドの髪を振り乱した。X字形の磔台に引き伸ばされた四肢が小刻みに痙攣している。指と舌を使ってさんざんに全身の肌をなぶりつくされたが、パンティはまだ脱がされていなかった。そのことにもガイウスの粘着質な性格が表れている。
「フフフ、まんざらでもないくせに」
しこり勃った左右の乳首をザラついた舌で代わるがわるに舐めながら、ガイウスの右手はさっきからシルヴィアのパンティの下端をしきりにまさぐっている。
愉しくて仕方がない。早く犯してやりたい衝動に駆られる一方で、いつまでもこうして嬲り者にしていたいと思うのは、シルヴィアの高貴な美しさ、そして打てば響く肉体の敏感さのせいだ。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!