その敏感さにシルヴィアは苦しめられていた。耳の穴、首筋、腋の下と肋骨の畝、太腿の付け根から足指の股に至るまで、パンティに包まれた腰部を除く全身を、もう一時間以上もじっくりと舐めまわされ、全身が性感帯になったかのごとくだった。
燃えるように身体が熱い。腋下にじっとりと汗がにじみ、それを舐められる刺激でまた生汗がにじむ。呼吸がせわしなく乱れ、大きく波打つ胸の上で白く豊満な美乳がプリンのようにプルプルと震えた。情感の高ぶりと共に意志がグラついて、反抗心が次第に萎えていく。
「パンティが湿ってるぞ。ほらここだ。割れ目のあたりだ」
薄布の凹んだあたりを、ガイウスは思い知らせるようにタップした。下着の繊維に染みがひろがり、早くも指先に粘り気が感じられる。感じやすいばかりか、どうやら濡れやすい体質でもあるらしい。
「どうやら王女さまは、こういう責めがお好みらしいな」
「うっ、うっ……くううっ」
シルヴィアはこめかみを引き攣らせ、紅潮した貌を振りたてた。
熱を孕んだその部分が、指摘されたことでさらにカーッと熱くなった。信じたくはないがヒクヒクと子宮が収縮している。その生々しい収縮を下着越しに感じとられる気がして生きた心地もしない。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!