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彼の肉奴隷にされてから三ヶ月、陰湿な色責めに馴らされた人妻は、今では縄を股間の割れ目に食い込まされるだけで妖しい快美感に全身を押し包まれ、女の花びらをしっとりと濡らすまでになっていた

御堂乱

(感じる……ああっ、感じるうっ)
被虐の快感が戦慄のように背筋を走る。
少年は縄で縛って責めなぶるのを好んだ。彼の肉奴隷にされてから三ヶ月、陰湿な色責めに馴らされた人妻は、今では縄を股間の割れ目に食い込まされるだけで妖しい快美感に全身を押し包まれ、女の花びらをしっとりと濡らすまでになっていた。
(ああっ、ダメっ……はしたない振舞いをしてはダメっ)
何度自分に言い聞かせても無駄だった。割れ目に食い入る縄目に女芯を擦られると、せつなさのあまりヒップを悶えさせずにはいられない。ガニ股の腰を色っぽく前後にくねらせながら、マレーナはおぼつかない足どりで一歩また一歩と進み、ベッドの周囲をめぐらされた。そんなあさましい姿を我が子に見られているとは思いもよらない。形のいい小鼻がひろがって熱い息を吹き、股縄の端を食いしばった口からはヨダレが垂れ流れた。
「よし、止まれ」
少年は命じてベッド端に座ると、人妻の腰縄をほどいてやる。マレーナはようやく人心地がついたらしく、濡れた唇を開いてハァハァと喘いだ。視界を奪っている黒布はそのままだが、目隠しプレイはいつものことなので、疑いを抱いている様子は少しもない。
「こんなに濡らしちまって──」
ほどいた縄を両手でピンと横に伸ばして、少年は佐和子たちに見せつけた。
「まったくドスケベな女だなァ。こんな女と暮らしていた旦那の顔が見てみたいよ」
言葉どおり、割れ目に食い込んでいた部分から透明な蜜がしたたっている。見えはしなくとも、それはマレーナ自身にも分かっていた。すでに太腿の内側までベットリと濡らしているからだ。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!