妙な成り行きだった。香蓮に急かされて、山の頂上への小道をのぼりながら、しかし、健太は凄まじい昂揚感に包まれていた。あけすけな言動に終始しながら、手を引いてよ、と甘える一面もある。何よりも、魅力的なのはその肢体だった。
(プロポーションが凄い……。お尻は大きくないけれど、キュッと上がって形がいい……。それにおっぱい……。体は細いのに、おっぱいだけは僕が知る三人の熟女に勝るとも劣らない)
それだけではなかった。細身ではあるが、太ももなど、つくべきところにはしっかりと肉がついている。
(香蓮が三十歳を過ぎたら、凄い女になりそう……)
そう思わずにはいられない。健太はむろん、この夢のような成り行きを受け入れるつもりだった。それまでは同年代の女の子には興味はなかったが、香蓮の場合、とても同年代とは思えない、大人の魅力に満ち溢れていた。
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。