淫辱の宴が始まってから、もう一時間あまりが経過していた。
「ああっ」
「ひいっ」
「いやあぁあ」
パンティ一枚の姿で手を頭の後ろに組んで立ち、せつなげに身をよじりたてる二十数人の大使夫人たち。その一人一人に数名の兵士がまとわりついて、たわわなバストや豊満なヒップに飽きることのない濃厚な愛撫をほどこしている。
紳士淑女らの交歓の場であった小ホール「八重桜の間」は、いまやまるでピンクサロン。女の体温と肌の匂いがムンムンと籠り、熱っぽい喘ぎも相俟ってサウナのような湿気である。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!