「な!?」
「わっ!!」
「おおおっ!!」
これまでの経緯からして、人質が裸であることは皆が予想していた。だがまさかこんな光景を見せられようとは──。
差し入れられた大きな台車を全裸で押しているのは、お手伝いの弥生である。
台車の上には主人の浩が、足を門外に殺到する報道陣に向け、素っ裸であお向けに寝転がっている。その腰の上に妻の志津子が騎乗位で跨り、夫とつながったまま大胆に尻を振っていた。
自主規制する暇もなかった。人妻の白く豊満なヒップが夫の肉棒を深く咥え込んで上下に大きく弾む映像が、生中継で日本中のお茶の間に流れてしまった。
そればかりではない。あお向けに寝転んでいる浩の手は、台車を押す弥生の太腿の付け根に伸び、彼女の媚肉の割れ目をつまんで左右に剥きくつろげ、妖しいピンク色の粘膜を報道陣のカメラにさらしていたのだ。
すべて竜二の差し金であった。竜二は三階のベランダから拳銃を持って真下を狙っている。あお向けになって銃口に腹をさらしている浩は、命令に従わないわけにはいかなかった。
「あなた……お願い、あなた」
夫の腰に跨ったまま、志津子は大きなヒップを死にもの狂いで振っている。
高島邸は前庭が広く、玄関を出て門に着くまで十メートルほど玉砂利を敷いたアプローチがある。そこを通過する間ずっと騎乗位で腰を振りつづけ、夫の浩とピッタリ絶頂を一致させなければ、娘の知美の命はないと言われていた。気をやったフリをした場合も同様だと脅されている。
「あなた、お願いです!あの子を救ってやってッ!」
志津子の大胆な腰使いには、娘を守ろうとする必死さが込められている。何としてでも夫を奮い立たせ、自らも歓喜の頂点に昇りつめなくてはならない。たとえそれが大勢の野次馬、マスコミのテレビカメラの前であろうとも。
「あなた……あなたあッ」
「志津子おおおッ」
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!