たまらなくなって栗色の髪を鷲づかみにし、荒々しく揺すぶった。
「お、俺もだっ」
双臀をつかんで打ち込みながら、もう一人も叫ぶように言った。
貝類を想わせる肉壺の蠕動が妖しすぎた。粘膜の襞がヌラヌラと絡みついてきて、奥へ奥へと引き込まれていく感じなのだ。
「いくぞおっ」
「うおおおおっ」
雄叫びを上げ、猛烈なラストスパートに入った。
「うりゃああ、うりゃああ」
「おらおら、おらおらあっ」
喚きちらしながら、渾身の力で責めたてる。
(ヒイイイイーッ!)
上下の穴を嵐のように突きまくられ、ソフィーは訳が分からなくなっていた。あさましさも忘れて腰を振り、貫かれた双臀をクナクナとうねり舞わせる。唇と舌と喉を使い、淫婦のようにペニスをしゃぶり抜いた。二本のシャフトを同時にむさぼりながら、一気に牝の官能を昇りつめさせる。
「Je viens!(イクううッ!)」
社交の会話はロメニア語でも、その瞬間は母国語が迸った。
「オオオッ!」
「ウオオッ!」
兵士二人が同時に吼え、逐情の発作に尻を震わせた。
ドッとしぶいた熱湯が、ソフィーの子宮と喉奥を灼く。
「飲めっ」
命じられるまでもなく、ゴクリゴクリと嚥下した。飲み下しながら全裸肢体を痙攣させる。経験したことがない深い快美に頭の中が真っ白になった。スーッと遠ざかる意識に男たちの蛮声が響きわたった。
「女がいいから勃ちっぱなしだぜ!」
「俺もだ。何発でもいけそうだっ!」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!