汗ばんだ双臀をブルブルと慄わせつつ腰を下げ、そそり立つ剛直の先端に媚肉を触れさせた

「もう欲しくってしょうがないんだろ？いいぜ、挿れても」
クンニの舌を止めて兵士が言うと、マリアはハァハァと喘ぎつつ、這うようにして身体をずらし、相手の下腹部に自分の腰を移動させた。
「違う。こっち向きだ」
とり囲んだ兵士たちに抱えられるようにして身体の向きを変えさせられた。今度は大使夫人らの方へ顔を、整列した兵士らの方へ背中を向けた正面騎乗位だ。
「欲しいなら自分で挿れてみな」
ほら、ここだと、硬い勃起の根元を握って、仰向けの兵士が言った。垂直に向け、誘うように揺らしてみせる。悩ましいまでにセクシーなスペインの人妻をセックスで翻弄するのが楽しくて仕方なかった。
（あああッ……）
マリアは紅唇をワナワナと慄わせた。
いよいよ異国の男と……しかも皆が見ている前で……異常な興奮に脳が灼け、子宮がジーンと痺れた。汗ばんだ双臀をブルブルと慄わせつつ腰を下げ、そそり立つ剛直の先端に媚肉を触れさせた。
「あっ、あっ……ううっ……ああっ、くううっ！」
切れ切れの悲鳴に呻き声を交えながら、火照り疼く花芯の奥へと灼熱を受け入れていく。最後にペタンと尻餅をついて、
「あおおおおおおーっ！」
身も世も無い歓喜の声を迸らせた。
（ああっ、熱い……子宮が熱いわっ）
骨の髄まで痺れきった。快楽に屈した貌を正面から大使夫人らに見られていることも、おーっと声をあげた兵士らの淫らな視線が尻割れの狭間に集中していることも、その瞬間はもう頭に無かった。爛れきった牝肉を逞しいオスの剛直で貫かれる悦び。ただそれだけであった。