「ああっ、ああんっ、あああんっ」
「ローラっ!」
「お、お許しを……もう、もう私……ああうううーっ」
一気に駆け上っていくローラの隣で、勝ち気なミーシャまでもが、
「ダメっ、ダメっ、ああっ、イキそおっ、イキそおよっ」
全身を大きくくねらせ、あさましい嬌声をほとばしらせている。
「ミーシャ、お前まで……ううっ」
夫の仇を討つ覚悟はどこへ行ったのかと、セシルは無念さに胸がつぶれた。こんな奴らに辱しめられて肉の悦びを極めるなんて……女に生まれたことを今ほど口惜しく思ったことはない。そんな彼女の股間からも、
「偉そうに先輩風吹かせてやがるが、てめえだって本当はイキてえんだろ?」
秘部をピチャピチャと舌でなぞりあげる兵士の声がする。
「痩せ我慢するなよォ、ヨガり汁がドロドロに溢れてきてるぜェ」
「だ、黙れ!デタラメを……ああッ!ヒイイーッ!」
チューッと女芯を吸いあげられ、セシルはキリキリと背を反らした。得も言われぬ快美が脳天を突き上げる。あまりの心地良さに頭の中が真っ白になりかかった。
(あっ、あっ……うううっ……うむむむうっ!)
負けてたまるかと思った。せめて自分だけでも女の意地を貫き通したい。辛うじて踏みとどまった彼女の耳に、歓喜に昇りつめるローラとミーシャの牝声が響いた。
「イクっ、ああ、イクっ!イクううううううッ!」
「ひいーっ、イクイクっ!イッちゃううううッ!」
(ローラ……ミーシャも……あァ……)
見なくとも、二人の身体が悦びに痙攣しているのが分かる。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!