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ジジジジ──。ファスナーを降ろす小さな音が、やけに耳に響いた

北條拓人

長い腕が背筋に回り、ティアドロップ型のファスナーを摘み取る。
ジジジジ──。ファスナーを降ろす小さな音が、やけに耳に響いた。強張る頬から充分以上に、その緊張が伝わってくる。おそらくは、口から心臓が飛び出してしまいそうなほどだろう。
起毛状のビロード生地が、ファスナーを下げられるほどに、前方に撓みはじめる。腰部で結んだエプロン紐のあたりにまで到達したところで、いったんファスナーから指が外れると、今度は両袖のボタンを外しはじめた。

出典:~誘惑の里 僕と美乳天女たち (リアルドリーム文庫)

著者: 北條拓人

誘惑の里 僕と美乳天女たち (リアルドリーム文庫)
旅先で遭難しかけた青年が流れ着いた女性ばかり住む村里。「お客様を丁重におもてなしするのがしきたりですから」そこで出会った3人の美女たちによる献身的な介護と、キスや抱擁に混浴プレイなどエロチックな誘惑の数々。日常から少し離れたおとぎ話のような桃源郷を舞台に天女との甘いアバンチュールが幕を上げる──。

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