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うつむかせた顔をもみじ色に染め、ベージュのパンティの前を懸命に隠す大和撫子の姿は、奥ゆかしさゆえの妖しい色香を匂わせる

御堂乱

立ち上がった佐和子が長襦袢の腰紐を解きはじめると、まだオリヴィアの方を見ていた兵士らも一斉に彼女に注目した。注視しているのは兵士らだけではない。右側の壁際に跪いている大使らも、左側に並ばされている大使館スタッフらも、青木佐和子が秘められた柔肌をさらす瞬間を、息をつめて待ちうけた。
ゆっくりと襟が開いて、白い乳房が現れた。きめ細かい肌の美しさに一同は感嘆の息を呑んだ。続いて現れた柔らかな肉の曲線に、まばたきすることすら忘れた。
ブラはつけていなかったが、佐和子は着物用の小さなパンティをつけていた。うつむかせた顔をもみじ色に染め、ベージュのパンティの前を懸命に隠す大和撫子の姿は、奥ゆかしさゆえの妖しい色香を匂わせる。
中尉はツカツカと歩み寄ると、佐和子の結い上げた髪を鷲づかみにし、うつむいた顔を上向かせた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!