「ソフィー、貴女はどうされます?」
中尉は勝ち誇った顔を上げ、マーメイドドレス姿のフランス大使夫人に迫った。
「自分でお脱ぎになりますか?それとも──フフフ、中にはこんなふうに無理やりひん剥かれるのを好む御婦人もいらっしゃいますからね。どちらでも好きな方をお選びください」
ソフィーには選択の余地が無かった。パンティだけでも着けていられるのならと、慄える手で肩紐をはずし、身をくねらせつつベージュのドレスをズリおろしていく。柔らかなドレープの布地がフワリと床に落ちると、ヴィーナスと見まがう見事なセミヌードが現れた。さすが現役時にフランスナンバーワンの美人モデルと謳われただけあって、均整のとれた女体は非の打ちどころが無い。
「ブラをとってください」
命じられたソフィーは、両手を背中へまわしてホックをはずすと、片手で胸のふくらみを隠しながらブラジャーをとった。すがるような上目遣いで中尉を見たが、相手の冷徹な瞳に観念し、どうにでもなればいいわと捨て鉢に直立して美しい双の乳房をさらしきった。
おーっ……。
兵士らの間にどよめきが生じた。兵士らだけではない。跪かされている大使たち、そして反対側の壁際に立たされている楽団員やボーイたちの間からも、ホーッと感嘆の溜め息が洩れた。
それほどまでに、ピンクのハイレグパンティ一枚で立つフランス大使夫人の肢体はピチピチと若さに満ちあふれ、男心をそそる性的魅力で光り輝いていた。特にツンと上を向いた小ぶりで形のいい乳房は、頂点の淡いピンクの乳輪が花のつぼみのように愛らしく、男なら我を忘れてむしゃぶりつかずにはいられない新鮮さがあった。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!