「生意気ね、あなた……。ママにもそんな態度なのかしら……」
咲枝との痴態が蘇る。咲枝に対しては終始、健太のほうが受け身だった。しかし、咲枝は呼び捨てにして、と哀願した。そうすることにより、咲枝は健太の肉棒を淫裂に深々と咥え込みながら、ただひたすら、本能のままに激しく悶え狂った。
「ねぇ、どうなのよ。ママとしてるときも、あなた、そんなだったの?」
健太はそこではじめて、香蓮の胸裏を覗いたような気がした。
(香蓮、綺麗な義母への対抗意識に燃えているんだ……。自分の母親に香蓮を生ませていながら、父親は咲枝さんを選んだ。これって、咲枝さんに対する、香蓮のコンプレックスなのかな)
それはむろん、想像の範疇でしかない。だが、健太ははじめて、口外しない、という矜持を捨てようとしていた。
「ねぇったら……。ママはこんなとき、どうしてくれたの……」
「咲枝さんは、ぼくの魔羅を根こそぎ頬張って、精子を一滴残さず、呑んでくれたよ。香蓮には無理だろうから、そんなことしなくていいけど……」
禁を破った健太を、瞬時に怒りの表情に変わった香蓮が見上げてくる。
(やはり、対抗意識なのだ。香蓮は実母が味わった悔しさを、咲枝とかかわった自分を寝取ることで、溜飲を下げようとしている……)
「あたしだって、そんなことぐらいできる……。何よ、あのママ……こんな若い子のちん×ん、しゃぶって、精子を全部呑み込むなんて、冗談じゃないわ……。あたし、ママに負けない」
香蓮は改めて肉棒を握り締めると、二、三度、長くて細い指を丸めて肉棒を扱いた。
「ああん、何、この大きさと太さ……。あたしの手からほとんどが露出しているじゃないの」
「咲枝さんは褒めてくれたよ。その手に余るような僕のち×ぽ、咲枝さんは愛しそうに口に咥えて、よく動く舌で舐ってくれた……」
「ああ、うるさい!あたしだって、そんなことぐらい、簡単に、できる……」
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。