志摩子の処女喪失の瞬間は、貴史が童貞と決別した記念の一瞬でもあった。
(なに、このヌルヌルして窮屈な穴……あぁ、気持ちいい……!)
生まれて初めて体験する牝の発情性器は、信じられない快感を、苛烈に擦れあうペニスに注ぎ込んでくる。想像を遥かに超えた肉壺の気持ちよさに慄然としながら、貴史はなおもズブズブと志摩子の腹の底に陰茎を沈めた。
「い、痛い……ううっ、ああぁ、貴ちゃん……」
「平気、志摩子?痛い?抜いた方がいい?」
志摩子はまたも痛がり、苦悶に満ちた声を上げる。ここで怒張を抜くのは生き地獄に近い責め苦だが、志摩子につらい思いをさせるのは本望ではなかった。
「や、やだ、抜かないで……入れて……全部入れて……!」
志摩子は窮屈な体勢で背後を振り返り、いやいやとかぶりを振る。
「痛くてもいいの!貴ちゃん、年上なのに初めてだなんてがっかりした?私、できれば年上のお姉さんらしくしたかった……でも、ほんとに初めてだから……」
「がっかりなんてしてないよ。嬉しい……志摩子の初めての男になれて……」
言うと、志摩子の膣がキュンと締まり、半分ほどまで埋まった陰茎を艶っぽく搾り込む。ペニスを揉みつぶす動きのあまりの気持ちよさに暴発してしまいそうになり、貴史は慌てて肛門括約筋を窄め、射精衝動を抑えつけた。
「貴ちゃん……一緒に大人になったんだよね?そうだよね?」
感激した声で志摩子が聞いた。貴史は「うん」と答え、ひときわ強く尻肉を掴む。
「ああん、嬉しい……ねえ、奥まで入れて……痛くしてもいいから……お願い……」
「志摩子……あぁ……」
一抹の罪の意識にかられつつも、乞われるままさらに膣奥まで肉棒を挿入する。
女性の膣というのは、みんなこんなに窮屈で温かく、ヌルヌルと気持ちのいいものなのか。AVなどでは逞しい男優が平気な顔をして何度も激烈なピストンをしているが、こんなに刺激が強いのでは、あっという間に射精してしまいそうだ。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?