「そう?よかったわ」
答えたのは志摩子だ。祈里に遅れて桶を手にすると、湯船から湯をすくい、祈里と同じように片膝立ちになってむちむちした女体を浄め始める。
「女の子だけで貸し切りってのは経験あるけど、プラス男一名っていうのは初めてね。何かどきどきしちゃうかも。ね、貴史?」
からかうように言い、夏海も二人にならって風呂のお湯を肩からかける。
「いや……それは……」
貴史はおろおろしながら、三人の美女が女体を浄める姿を盗み見た。
お湯まみれになった三人は、桶にすくった湯をもう一度肩から女体に浴びせ、小玉スイカのように盛りあがった乳房を持ち上げて、胸の下まで丁寧に拭う。
そのたびに柔らかな乳肉が豪快に揺れ、雫を滴らせる眺めがいやらしかった。
しかも、当たり前のことかも知れないが、三人の美女はそれぞれの股間にも桶ですくった湯をかけ、股ぐらに手を潜らせてもっとも恥ずかしい部分まで綺麗に洗う。
本来なら男が見てはいけないはずのそんな光景まで見せてくれる祈里たちに猛烈に劣情を刺激され、ついに貴史はペニスを完全に勃起させた。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?