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歩みに合わせて息づき弾む、彼女の胸元の二つの頂。仰向けでも明らかな実り豊かな双巨峰に、目を奪われた

空蝉

(女の人の身体って、どうして、どこもかしこも、こんなに……柔らかいんだ)
動悸が速まり、息苦しさすら感じるのに、いつまでもこの時が続けばいいと考えてしまう。至福に浸りながら、触れ伝わる彼女の温みに溺れる事を望んでいる。
ふとした拍子に指先に触れる、ジーンズ越しのヒップの温みと触れ心地も、堪らなかったけれど。歩みに合わせて息づき弾む、彼女の胸元の二つの頂。仰向けでも明らかな実り豊かな双巨峰に、目を奪われた。
──実際に触れると、どのような心地なのだろうか。妄想に憑かれて上気した、まさに夢見心地といった様相で階段を下る。一段下るたびエプロン越しの揺れに目を見張り、情けなく鼻息が乱れた。
兎にも角にも美幸を落とさぬ事と、その肢体を五感で感じ記憶する事。集中するあまりに、階段の軋む音すら耳に入らずじまい。
「……っ、ふ、ぅっ……すぅっ……」
背に回した手で引き寄せて抱き、壊れ物を扱うような慎重な足取りでようやく階段を下り終えた時点で、昂たかぶり過ぎた動悸が眩暈まで誘発する。息を整えようと深呼吸をするも、収まらぬ夢見心地が早速心拍数を上げにかかる。
無意識に肌寒さを回避しようとすり寄ってくる美幸に対し、慕情は天井知らずに堆積していくばかりだ。押し当てられたエプロン越しの二つの膨らみ。その予想以上の質量を感じ取り、賢太は鼻の奥と股間に熱が滾るのを実感した。腕に当たる感触は夕方に同じように体感した朱里のそれより、確実に大きい。
ここまで意識して律していた下半身に血が集まるのを、もはや賢太自身の意志でも止めきれなくなりつつある。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!