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その間ずっと握られたままでいた肉棒の切っ先を、よしよしと、まるで子供の頭でも撫でるように指腹で擦られて、また。

空蝉

「ズボンとパンツ脱がすから、腰、もっかい持ち上げて」
握られた肉の棒と、握る手指とが、尻を上げる際の微細な振動で擦れ合う。雁首に刺激を受ける都度、腰の芯に鋭い悦の痺れが突き抜ける。
茹だるような熱に浮かされて、言われるがまま尻が浮いたのを見届けて、朱里が手早くズボンとトランクスを引き下ろす。
その間ずっと握られたままでいた肉棒の切っ先を、よしよしと、まるで子供の頭でも撫でるように指腹で擦られて、また。
「はぁうっ」
自分でも驚くほど甲高く上ずった、情けない喘ぎが口から吐き漏らされる。すでに多大な羞恥に見舞われて耳まで赤くしていた所に、下半身だけ丸裸という破廉恥な状況が付け足され、身の火照りは最高潮。体熱に茹でられた思考が、麻痺してゆく。
むしろ、自身の生殖器が女性の手に握られている、その様を直視する事で得られる興奮に、意識が眩む。
「……へぇ」
郷里で共に過ごしたあの頃の朱里が特によく浮かべていた、悪戯めいた笑み。小学生の目には親近感を覚える仕草として映ったそれが、今は。強烈に「女」を感じさせる魅惑の微笑と化して、緩やかな手コキ摩擦との相乗効果を成している。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!