「あら、香織さん。お早いのね」
そのとき、いきなり名前を呼ばれてドキリとする。
声の主はすぐに見つかった。ワインレッドのゴージャスなドレスに身を包んだ赤城京子が、ちょうどエレベーターからおりてきたところだ。隣りに並んでいる初老の男性は夫の大輔、色黒で恰幅がよく社長らしい威厳に満ちている。
京子はウェーブのかかったロングヘアを掻きあげて、妖艶な笑みを浮かべながら歩み寄ってきた。ドレスの裾が斜めにカットされたデザインなので、脚を動かすたびにチラリとのぞく太腿がセクシーだ。
彼女は目の前で立ちどまると、顎をツンとあげて切れ長の瞳で見据えてくる。
著者: 北都凛
(あなた、許して。私にもう妻の資格はないわ)試着室、立ちバックで貫かれる38歳の社長夫人。かつて自分に低姿勢だった外商部員の罠に堕ち、凄絶な凌辱に耐えるうち、熟れた躯には魔悦が……美しい院長夫人、気丈な令夫人、二児の熟母。閉店後の百貨店は、淑女狩りの淫獄ハーレム!