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嘴管が肛門のなかで蠢き、出入りする異常な感覚に、夏子はキリキリ唇を噛んで泣いた

結城彩雨

「ああ……ああッ、いや、いやあ……」
嘴管が肛門のなかで蠢き、出入りする異常な感覚に、夏子はキリキリ唇を噛んで泣いた。とてもじっと耐えられる感覚ではなかった。
「やめて……ああ、かんにんして……」
「冗談言うなよ。まだ薬も入れてねえんだぜ。浣腸はこれからだ、奥さん」
五郎は笑いながら嘴管で夏子の肛門をいたぶりつづける。
すぐに浣腸してしまうには、惜しい肉の感触だった。
夏子は右に左にと顔を振りながら、少女のように泣いた。グイと嘴管を挿入されると、そのまま薬液を注入されるのではないかという恐怖のため、ひッと悲鳴がもれる。
「……も、もう、かんにんして……」
「へへへ、そろそろ薬を入れてやろうか、奥さん」
「やめてッ……許して……どんな、どんなことでもしますから、浣腸だけは……」
浣腸から逃れたい一心で、夏子は我れを忘れて口走っていた。
それを聞いた冷二と五郎はニヤリとした。すぐに浣腸してはおもしろくない。さんざんもてあそんでから浣腸するつもりだった。それだけに、
「どんなことでも、しますから……」
という夏子の言葉を待っていたのだ。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!