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むしろ暴れたせいでペニスに吸い付く形になって、意図せずいやらしいフェラチオを披露する羽目になっていた

但馬庸太

(ああ、なぜ。どうしてなの)
感じているはずはなかった。借金のために仕方なく奉仕しているだけで、蜜液で濡らすなんてあり得ないと思っていた。
だが現実は残酷だった。
祐介が五指を使って谷間を上下に擦ると、淫らがましい体液が熟れた花弁と尻の窄みに塗りたくられる。
「んんんっ、じゅぼ、ぼじゅ、ふんぐぅっ、うっ、ぅうっ」
「あああ、いいぞ。素晴らしい吸い付きだ。他の客も喜ぶだろうよ」
逃げたくとも頭は押さえられたままだ。むしろ暴れたせいでペニスに吸い付く形になって、意図せずいやらしいフェラチオを披露する羽目になっていた。
「くうぅ堪らん。女将出すぞ。あんたの口の中にまずは一発、う、おぉっ!」
「んぐっ!ん、くふぅぅぅっ!」
元より無理やり口腔に入れていた肉棒は、ただ咥えるだけで強く締め付ける結果になっていた。裕恵がわずかに動くだけでも刺激を与えることになり、祐介は腰を震わせて快美に唸った。
(入ってくる。口の中いっぱいに、い、いやぁあっ)
裕恵が心で叫んだところで意味はなかった。
口腔に吐き出された性欲の塊に抵抗する術はなく、放出されるまま受け止めるしかなかった。
脈動する男の砲身に裕恵も女体を痙攣させた。
息もできず、苦しさに頭がクラクラとしてくる。口の中が白濁一色になっても、まだ放精は終わらなかった。
「女将、なにしてる。お客様の出したモノは全部ありがたく頂戴しろ」
「え?そ、そんな、ごぷ、がひ、やめへ、ゆ、許し、んんん」
祐介の指令に戸惑い抵抗しようとするが、射精が終わると同時に顎を掴まれて上を向かされた。さらに鼻を摘まれて飲まざるを得ない状況を作られる。
覚悟を決める間もなかった。酸素不足に耐え切れなくなった肉体が口腔に溜まる牡の精液を飲み下し始める。
(うそ、私飲んでる。夫でもない男の精子を)
夫のさえ飲んだことはなかった。それなのに、と裕恵は美貌を歪める。
飲み始めたのを見て、鼻が解放された。反射的に一気に空気を吸い込んだあと、吐き出す瞬間に栗の花を思わせる匂いが噴き出してくる。

「女将さん、この旅館、お酌は裸でするんですよね?」下卑た眼差しで、和服の胸元に手を差しこむ中年男。屈辱に顔を歪め、艶れた乳房をもてあそばれる裕恵。乗っとられた旅館で奴隷勤務を強いられる女たち。布団部屋でフェラ奉仕し、露天風呂でソープ接待……秘密に気づいた客の令夫人までが悪魔の餌食に!