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屈辱に灼かれながら、惨めなガニ股ポーズの大使夫人は、両手を栗色の秘毛の下にあてがった

御堂乱

「前においでください。慰労パーティーの始まりです」
と宣告した。
おずおずと進み出た大使夫人に、膝を開きながら曲げてガニ股のポーズをとるよう命じると、
「貴女の大切なところを指でパックリと開いて、ここにいる全員に見せてあげてください。フフフ、断ることもできますよ。ただしその場合──」
銃身の先でフランス大使の後頭部を小突いた。
「臆病なご本人に代わって、私が引き金を引くことになりますが」
両手を頭の後ろに組んだまま、ソフィーは見事な曲線美を慄わせていた。夫が引き金を引かず前に突っ伏した瞬間、安堵と落胆が同時に胸の中に溢れた。だが今は羞恥の二文字しか無い。
屈辱に灼かれながら、惨めなガニ股ポーズの大使夫人は、両手を栗色の秘毛の下にあてがった。たとえ自分を見捨てた夫でも、目の前で射殺されるのは忍びなかった。死んだ気になって、ソフィーは兵士らの前で濡れた秘貝を剥きくつろげた。
「もっとです!もっとパックリ開いて」
中尉の叱咤が飛んだ。
(くううーっ!)
眩暈がした。兵士らの視線はむろん一点に集中している。熱い視線の矢に射抜かれて、ガニ股の膝がガクガクと崩れかけた。
ご覧になってください……命じられてそう言わされた。向きを変え、今度は跪いている大使らに妖しい媚肉の構造を晒した。続いて反対側の壁際に立つ大使館スタッフらにも……。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!