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涙に濡れた顔を両手で前向かされ、無理やりに唇を奪われた

御堂乱

「ほれ、舌を出しな。キスしようぜ」
薄く開いた紅唇に唇を触れさせると、人妻はヒッと息を吸って泣き顔をそむけた。両腕を拘束され屈曲位で犯されている彼女には、それが唯一可能な抵抗だったのだが、
「旦那を死なせたくないだろ。言うことをきいた方がいいぜ」
そう脅されると強くは抗えない。涙に濡れた顔を両手で前向かされ、無理やりに唇を奪われた。
「ムウウウウッ!」
(い、いやあッ!)
強引に舌が押し入ってくる。懸命に逃がす舌を絡めとられ、ちぎれるほど強く吸われた。同時に男の腰の動きが大きくなる。体重をかけ、ドスンドスンと上から肉杭を打ち込んできた。
(いやっ、ああっ、いやよっ)
舌を絡めとられたまま、マレーナは息もできなくなった。

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