「くああっ……あががっ……くあああっ」
マレーナは苦悶に近い快美に喘ぎながら、豊満な双臀を上げ下げした。血を噴きそうなほど紅潮した頬に熱い汗の玉をすべらせ、白い歯並びをカチカチと噛み鳴らす。荒い呼吸に喉がヒューヒューと細い音を立てた。
「いいぞ、奥さん。ヘヘヘ、太いチ×ポは好きか?」
マレーナは唇を噛み、無言でかぶりを振った。野太いものに狂いつつある今なればこそ、それを言わされるのは辛すぎた。乱れたブロンドの中の凄艶な美貌は、彼女が耐え忍んでいる快感の強烈さを物語っている。
マレーナが答えないので、胡坐座りしている兵士がすぐに行動に出た。後ろから抱きすくめているシャルロットの股間をまさぐり、淡い秘毛の下の割れ目を指でなぞりたてたのだ。
「いやあァ!」
シャルロットが甲高い悲鳴をあげる。
自分が泣けば、それが母親を追いつめることになるのだと考える余裕はなかった。もうさんざんに犯されていても──いや、さんざんに凌辱されていればこそ、まさぐってくる男の手に恐怖がつのる。
「いやァ、ママ、いやあァ」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!