前方から夫人のグループが歩いてくる。初美は狼狽の声をあげた。
「フフフ、肌が見えないように、みんながうまく隠してくれるよ。初美さんは身体を触らせることだけ考えてればいいんだ」
「そ、そんな……見られてしまいます……」
「本当は見られるのが好きなくせして。今さら気どったって駄目だよ」
達也はあざ笑うように言った。
夫人のグループが近づいてくると、初美は生きた心地もない。好奇の目がチラチラと見つめてくるのが、初美は痛いまでにわかった。剥きだしの乳房やスカートをまくられた双臀などは中学生らがなんとか隠してくれても、初美が中学生たちに取り囲まれているただならぬ気配は、隠しようがなかった。白い肌も少しは見られてるだろう。
(ああ……)
なのにそれをあざ笑うように、中学生らの手はいやらしく初美の肌を這いまわった。
ツンととがった乳首をつままれてひねられ思わず声をあげそうになり、下腹にひしめく指が先を争って割れ目に分け入ってくる。肉襞がまさぐられ、女芯をつまみあげられ、いやでも初美の女の官能が刺激された。
(あ、ああッ……駄目ッ……)
思わず声をはりあげそうになって、初美はあわてて唇をかみしめて声を殺した。
双臀に這う手は、臀丘の谷間へとすべりこんで肛門にも伸びた。すでにふっくりとゆるんでいる肛門をいじられるのは、たまらない。
「う、うむ……うむッ……」
初美は我れを忘れて腰を振りたて、声をあげて泣きたくなるのを必死にこらえた。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!