「い、いい加減なことをっ」
必死にプライドを守ろうとするシルヴィアは、仰向けのまま思わず視線を自分の胸に向けてしまった。
(ああっ、そんなっ……)
ショックだった。汗の光る双丘の頂上に、弄られ続けた乳首がくっきりと円筒形に勃起していた。粒立ったピンクの乳暈の隆起ぶりを見ても、女体が愛撫に応えていることは否定しようがない。
「フフフ、分かったようだな」
追い討ちをかけるように、ガイウスは指先で転がす。
「うううっ……」
火を噴かんばかりに紅潮した美貌を覗きこまれ、シルヴィアは屈辱の呻きを洩らすしかなかった。
「そう恥じることはない。王女といえども、一皮剥けば所詮は一匹の牝にすぎないということさ。諦めてこの俺に身をまかせるんだ。悪いようにはしない」
本格的な責めを開始する合図だとばかりに、ガイウスは円筒形に勃った乳首に軽くキスをした。
「ヒッ!」
小さく悲鳴を洩らして弓なりに反ったシルヴィアは、パンティ一枚の股間に伸びてきた独裁者の手に、あああーっと哀しげな声をあげた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!