「まだか。そろそろかわってくれないか」
「俺にも尻の穴を舐めさせてくれよ」
順番を待つ連中からじれた声があがる。ここが電車のなかでなかったら、皆は人目を気にせず我れ先にと殺到していたに違いない。
「うむ、ううむッ」
初美の腰がガクガクとはねてからキリキリ収縮して、また気をやるのが達也にもわかった。それが達也にはたまらず、学生たちが初美を嬲るのをやめようとしないのが愉快でならない。
「またイッたのかい、初美さん。尻の穴を舐められて気をやるなんて、スケベの初美さんらしいね、フフフ」
達也はあざ笑ったが、もう初美には聞こえていない。
電車に乗せられてどのくらいの時間がたったのか。いくつ目の駅かもわからずに、ようやく初美が降ろされた時には、息も絶えだえでフラフラして、学生たちに抱き支えられていないと一人では立っていることもできなかった。
ハイヒールをはいただけの全裸は、いつのまにか達也の手で肩にハーフコートがかけられていた。
「ああ……」
初美は唇のまわりにベッタリとついた白濁を拭ってあえぎをもらす。
「も、もう、ゆるして、達也くん……ああ、これ以上は……」
「まだまだ、フフフ、仕上げが残っているよ、初美さん。みんなの精気をたっぷり呑んだんだから、スタミナ充分のはずだよ」
「そ、そんな……」
初美は弱々しくかぶりを振った。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!
