「捲り、ます──」
生唾を飲んだ賢太の手がスウェットの裾を掴み引き出し、宣告通りに捲る。美幸の形良いへそが覗き、下腹の息づく様に魅入られて、また口中に溜まった唾を飲む。
「あァ、ッ……」
火照りからの解放感と、膨張する恐怖、不安。全てをない交ぜにした美幸の短い喘ぎが、賢太の慕情を急き立てる。
迷いも、煩悩も引き連れたまま。互いの注視が絡まる中、裾を掴む手を一気に胸上にまで持ち上げた。たくし上げられたスウェット生地と擦れたために、こぼれ出るなり、二つの大きな膨らみが縦に弾む。
青年の眼前に剥き出された肌色の双峰は、最後の防壁──全体に花の柄があしらわれた淡いピンク色のブラジャーに収まっていた。
(ああ……想像してた以上に、凄い……これが、管理人さんのっ……)
バスト九十五センチは優に超えていると思われる双丘に、呼吸するのも忘れて、ただただ見惚れる。爆乳。そう呼ぶに相応しい双球が窮屈そうにカップに収まって、深い谷間を形成する。それが美幸の呼吸に合わせて息づき、谷間には汗が滴り落ちてゆく。乳房の挙動に逐一感激し、その都度口内に溜まった唾を飲んだ。
夢にまで見た想い人の乳房が、目の前にあるという事実に、眩むほどの興奮を覚えて、鼻息が乳肌にかかるほど顔を寄せて見入る。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!