夏海はしてやったりという顔つきで、熱烈に恥毛と陰唇を腕に擦りつけ、「あっ、ふわぁ……ああん、貴史ぃ……」と悩ましい喘ぎ声を上げた。
「言ってあげて、祈里ちゃん……私も勉強したの……あっあっ、あはぁ……」
志摩子も淫猥な快感に憑かれていた。夏海に負けじと腰をくねらせ、ぬめる陰肉を貴史の腕に擦りつけながら切れ切れに言う。
「私も言ってあげたかったけど……恥ずかしくて、どうしても言えなかったの……でも貴ちゃん、自分からこんなこと頼むなんて……きっと相当だと思うわ……」
「ううっ、志摩子……」
そうだったのかと、改めて感激した。貴史を悦ばせようと卑猥な淫技を覚えたり、裸エプロンにまでなったりした志摩子のことだ。いやらしい言葉まで言おうとしたものの、羞恥にかられてそれだけはうまくいかなかったとしても不思議ではなかった。
「あぁ、貴史くん……わたし、恥ずかしい……」祈里は熱っぽく乳房を擦りつけ、ペニスをしごきあげながらうわずった声を震わせた。
「聞きたいの?どうしても……き、聞きたい?」
「聞きたいです!先輩、お願い……先輩のエッチな言葉聞きながら、射精したい……あぁ、もう出そうです!」
嘘ではなかった。亀頭を揉みこねられ、出っ張りを擦過されるたびにしぶくような快感が爆ぜ、じわじわと射精衝動が高まってくる。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?