「ああっ、どうしてっ!?」
言うとおりにしたのにっ、と、シルヴィアは泣き声をあげた。
最後の希望を奪われたことで、強烈な便意が暴走した。
「おトイレにっ、ああっ、おトイレにいいっ!」
身も世も無い悲痛な叫びに、初めて群衆はシルヴィアが便意に苛まれていたことを知った。
「ひいッ、見ないでッ、見ないでええええッ!」
絶叫と共に限界を超えた衝迫がほとばしった。
見上げる群衆の頭上めがけ、ビューッと薬液が飛んだ。銀色の放物線を描くそれが細かい霧となって降りそそぐ中、
ブリブリッ!
はしたない音を響かせて黄金色の半固形物が噴出する。
ブリリッ、ブリブリッ……。
美肛を開いて極限の醜態をさらしながら、
(あ、はああっ……)
王女シルヴィアは絶望がもたらす解放のエクスタシーに身をゆだねきり、もう民衆の驚き叫ぶ声すら聞いてはいなかった。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!