シルヴィアはすでに半狂乱の有様だ。便意が高ぶれば快美も膨らみ、快美が強まれば便意がさらに荒れ狂う。苦悶と快楽の狭間で、もたげたヒップを狂おしく悶えさせ、たわわな乳房を重たげに揺らした。人々の憤る声が聞こえぬではなかったが、もはやそれどころではない。兵士に箝口具を外されるや、
「妻に……総統閣下の妻になりますッ」
喘ぎつつ、ヨダレを垂らしながら言った。
限界を超えつつある便意に、グルグルッと腸が鳴動している。必死にすぼめる努力よりも、内側から盛り上がってくる衝迫が勝りつつあった。
「貞淑な妻となり、忠誠と従順を誓うか?」
「誓います!誓いますうううッ!」
もう悲鳴に近かった。今すぐにここから立ち去らせて欲しい。さもないと……ああっ、さもないと……。
「ならば誓いの証しに、この者のイチモツをしゃぶってみよ」
肩を押さえつける腕の力が緩められた。ペニスをそそり立たせた兵士がシルヴィアの前に仁王立ちになっている。逡巡している余裕など無かった。白く細い指を肉棒に絡めると、ヨダレを垂らす舌でせわしなく裏筋を舐めはじめた。命じられるがままにネロリネロリと竿全体を舐めあげ、口中に含んで吸いたてた。無我夢中の口腔奉仕に、紅潮した頬が凹凸を繰り返す。その間もバイブによる玩弄は休みなく続いていた。
シルヴィア王女……おお、なんということだ……。
もうロメニアもおしまいか……。
気高かった王女が見せる生々しいフェラチオ姿に、年輩の市民らのあいだに失意のどよめきがひろがった。
誓いの証しのフェラチオを終えると、シルヴィアは再び肩を押さえられ、ヒップをもたげるポーズを強いられた。とろけきった媚肉に、とどめとばかりズボッ、ズボッと烈しくバイブを突き入れられる。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!