直人のクラスメイトたちも誰一人向こうへ行こうとはしなかった。さっきから初美の裸から目が離せず、これからなにがされるのかと淫らな期待に目がギラついてきた。
「さあ、初美さん、お尻の穴から薬を入れやすいように、四つん這いになって尻を高くするんだ」
「そ、そんな……」
その前に直人を向こうへ……言いかけた初美の耳にすばやく達也がささやいた。
「言う通りにしないと肛門セックスにかえるよ。息子の前で息子のクラスメイトたちに輪姦されたいのかい」
「…………」
初美はもうなにも言わずにキリキリと唇をかみしめると、命じられるままにベッドの上に四つん這いになった。上体をベッドに伏せるようにして双臀を高くもたげる。
「達也くん……ああ、お薬を、入れて……初美のお尻の穴に……」
消え入るように言って、初美は自ら両手を双臀へまわすと、臀丘の谷間を割りひろげて肛門をさらした。
いっせいにみんながかぶりつくように覗きこんでくるのが、初美は痛いまでにわかった。肛門がカアッと火になり、キュウとつぼまった。それもすぐにフッとゆるんで、ヒクヒクとあえぐ。
(あ、ああ……たまらない……)
初美は男子たちの目に自ら肛門をさらしていると思うと、肛門から背筋へとしびれが走り、頭のなかまで虚ろになって我が子がいることも忘れそうになった。
(見ているだけじゃ、いやッ……はやく、初美のお尻の穴をいじりまわして……ああ、はやく浣腸で初美を泣かせて……)
初美は我れを忘れて叫びそうになり、またキリキリと唇をかみしめた。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!
