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脇腹に移動した二本の魔手は、そろそろと思わせぶりに胸元へ向かい、最後はエプロン越しに乳房を捕らえた

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鳴瀬夏巳

絶句する恵子へ、さらに蔭山が近づく。肩を捕らえて流し台へと恵子を押しやり、後ろからぴたりと体を寄せる。骨盤を抱きかかえ、そこから脇腹へと魔手を這わせた。
「ああっ。放してくださいっ」
脇腹に移動した二本の魔手は、そろそろと思わせぶりに胸元へ向かい、最後はエプロン越しに乳房を捕らえた。
「イヤッ。放してえっ」
魔手をつかみ、胸から引きはがそうと身を揉んだ。しかし所詮は女の力だ。それに沙絵の耳が気にかかって、抗う声は弱々しいものにしかならない。
これに対し、蔭山はお椀状に窄めた掌で乳房を包みあげると、ユサユサと重みを楽しむように弄んでいく。
「やめてくださいっ。沙絵が、娘がいるんですっ」
押し殺した声音で泣くように訴え、身体をもがかせた。
するとお尻から尾骨のあたりに武骨なものが激しく触れた。あのおぞましい怒張である。勃起しているのがスカートの上からでもはっきりわかる。
さらに蔭山は欲望の証を誇示するかのように、怒張をお尻の割れ目に押し当て、グリグリと卑猥な腰つきで押しつけさえする。
重ねたスプーンさながらに、二人の体は密着した。恵子は蔭山の巨躯と流し台とに挟まれ、動けなくなった。

出典:

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