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あたかも風船を目いっぱい膨らませたように、巨尻がますます膨張して見えた

鳴瀬夏巳

比佐子は両手と両膝をマットにつき、背中を弓なりに反らし、顎は大きくあげていた。ヨガでいう「猫のポーズ」だ。自然と尻が突きだされるわけである。背中を反らせば反らすほど、また顎をあげればあげるほど、尻は鋭角的に突きだされ、ただでさえ丸々と肥えているのに輪をかけてボリュームが誇張されて見える。
マットの奥の壁は一面鏡張りで、彼女の上向いた面差しを映しだしていた。うっとりと目は伏せられ、頬はほんのり紅潮している。心なし震えながらも開き加減の朱唇が煽情的だ。忘我の境に没入しているのが手に取るようだが、陶酔しきった表情はめくるめくエクスタシーを彷彿とさせた。
そのまま、両手を前へすべらせ、顔と胸をマットに密着させていく。膝の位置は同じだ。いっそう尻は高く、鋭く突きあげられた。「猫の伸びのポーズ」である。
あたかも風船を目いっぱい膨らませたように、巨尻がますます膨張して見えた。スパッツが極限まで張りつめ、もう一息でビリビリッと情けない音をたて、真っ二つに張り裂けそうだ。裂けた瞬間に尻肉がパンッと弾けて飛びだす光景が浮かんだ。
そんな埒もない想像を誘われるほど、実際比佐子の尻は見事な発達を遂げている。贅沢すぎる肉の張りといい、満月を二つくっつけたかに見える美麗なフォルムといい、スパッツの鋭い食いこみ具合といい、クラブを訪れる人妻のなかでも図抜けて男の目を吸い寄せるのである。

出典:~人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)

著者: 鳴瀬夏巳

人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)

白昼のスポーツクラブは、濃厚なフェロモンに満ちていた。コスチュームから溢れるヒップが眩しい人妻たち。熟れすぎた美臀が命取りになるとは、知る由もない。初めて、屈辱的な体位で嬲られる比佐子、珠実、理香……。哀れなはずなのに、快楽に溺れてしまう身体が呪わしい。五人の妻に隠された、「裏の顔」を露わにする悦び!