だが感じまいとすればするほど、男たちのいやらしすぎる舌の動きがビンビンと官能に響いてくる。ツーン、ツーンと甘い痺れが身体の芯に走って、思わず腰をもじつかせてしまう。
(そんな……ダメよ。ああん、ダメっ)
感じやすいおのれの肉体を志津子は恨んだ。
「フフフ、無理すんなよ、奥さん」
もう見た目にも分かるほど大きく勃起してしまった人妻の乳首に、竜二は歯を立ててガキガキと甘噛みしてやった。グミの実のような弾力ある噛み心地が嗜虐心を刺激する。
「ヒイッ、ヒイイッ」
志津子は細い首に筋を浮かせて、錯乱したように顔を振った。竜二に続いて昌平にも乳首を噛まれた。感触の異なる二人の男の舌と歯が交互に、そして執拗に人妻の性感を刺激してくる。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!