知美の悲鳴と喘ぎ声以外、昌平の耳には何も入っていなかった。ゆっくりした腰の動きは次第にペースを上げ、いつしか荒々しいピストンになっていた。
「ヒイッ、ヒイッ」
のけぞったまま、知美の裸身は上下に弾んでいた。
厚みのないヒップが昌平の太腿に当たって、ピタンピタンと音を立てている。
「ううッ、出そうだッ」
至福感が声となって洩れ、続いて体液の放出となって溢れ出た。
「出るううッ!!」
破瓜したばかりの十七歳の子宮に、昌平は熱い歓喜を迸らせた。
「ぬおおおおッ!!」
「ひいいいいいいッ!!」
喜悦の呻きと絶望の悲鳴が交錯し、二人は同時に背中をのけぞらせた。
(あああ、入ってくる……熱いものが……私の中に……)
薄れゆく意識の中で、知美は最奥に迸る樹液の熱を感じていた。衝撃が大きすぎてもう何も考えられなかった。
昌平のほうが先に狂熱から覚めたのは、男女の性の違いというものだ。猛烈な射精の発作を終えた昌平の耳に、
「ああッ、何ということを……」
「貴様、それでも人間かッ!?」
「お嬢さまあッ」
家族らの悲憤と慨嘆の声が届いた。
「ヘヘヘ、たっぷり出してやったぜ」
これほど大量に中出ししたことはない。快感の余韻に、腰から下がまだジーンと痺れていた。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!