(うぅ、すごい……)
やがて貴史は、湯のなかの美少女を間近に見られる距離にまで近づいた。
草むらと木陰からそっと顔を突き出し、その姿に見入る。
少女は湯のなかを移動し、小川のなかに突き出した巨大な岩に背中を預けて座っていた。その風情は、まさに露天風呂に心地よさげに浸かる天使以外の何ものでもない。
天使は片手を使い、もう片方の手や首筋を撫で、湯を浴びせた。続いて反対側の手でも同じことをやり、今度はその手をうなじにも這わせたかと思うと、いきなり湯のなかで卑猥に揺れていた豊満な乳房をせりあげて胸の下を洗い清める。
柔らかそうな濡れ乳房がお湯から姿を現し、音を立てて再び湯のなかに沈んだ。
まさか見ず知らずの男に出歯亀されているなどとは夢にも思わない少女は、もう片方の乳房もせりあげて拭い、「うん?」と小さく声を上げる。
「もしかして、また大きくなっちゃった?」
独り言を言いつつ両手で乳房を掴み、量感を確かめるように揉みしだいた。
(あぁ、いやらしい……)
股間がチリチリと熱く焼け、ペニスが淫靡な力を漲らせ始める。
「何かそうみたい。やだなぁ、どんどん大きくなっちゃって……こっちも……」
少女は溜息をつきながら、貴史と向きあう形でお湯のなかに立ち上がった。
貴史はさらに息苦しくなった。
発達途上のみずみずしい肉体をお湯でグッショリと濡らした美少女は川のなかに立ち、両手で尻肉を掴むと、臀部の大きさを確かめるように腰をねじった。
できたてのプリンみたいに、豊満な乳房がぷるんと震え、勃起乳首から糸を引いて雫が弾け飛ぶ。えぐれるようにくびれた細い腰に皺ができ、半球状に盛りあがった大きなお尻が姿を現した。少女は首をひねって自分の尻を覗きこむ。
「やっぱり大きくなった気がする。やだな、もっとスマートな方がいいのに」
溜息混じりに言う声が聞こえた。貴史に見られているとも知らず、お尻の肉を掴んでおっぱいでも揉むようにまさぐる。お湯に濡れた若々しい女体は、入浴前より数割増しの色香を放散し、貴史の目と淫心を刺激した。
右へ左へと尻を振るたびに柔らかそうに揺れる巨乳も猥褻なら、見事な逞しさに満ちた豊臀が半分ずつチラチラと視界に飛びこんでくる眺めもいやらしい。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?