「はぅっ……」
ほっとして気が抜けた瞬間、ワンピースに包まれた肢体がビクッと震えて唇から小さな声がもれた。
(な……なに?)
鮮烈な感覚が、股間から波紋のように全身にひろがっている。膣内に埋めこんだ物体が突然振動をはじめたのだ。
慌てて周囲を見まわすが、幸い夫が気づいた様子はない。しかし隣りに立っている神谷と視線がぶつかった。
(い、いやよ……なにをなさったの?)
男の唇には嘲るような笑みが浮かんでいる。彼の仕業なのは間違いない。
「くっ……ンン……」
香織は硬直してその場に立ちつくす。こうしている間も、卵形の物体はブーンという低い音を響かせて微妙な振動を続けていた。
「君、旦那さまにご説明を――奥さまはどのようなタイプをご希望ですか?」
神谷は売り場の女性店員に声をかけると、さりげなく歩み寄ってくる。そして香織にだけ聞こえるように囁くのだ。
「普通にしていないと気づかれますよ。ローターのお味はいかがですか?」
どうやら、あの物体はローターというらしい。男は手のなかに握り締めている物をチラリと見せてきた。そこにはあの物体と同じ色の小さな箱がある。彼がダイヤルをオフの位置までまわすと、ローターの振動はピタリととまった。
著者: 北都凛
(あなた、許して。私にもう妻の資格はないわ)試着室、立ちバックで貫かれる38歳の社長夫人。かつて自分に低姿勢だった外商部員の罠に堕ち、凄絶な凌辱に耐えるうち、熟れた躯には魔悦が……美しい院長夫人、気丈な令夫人、二児の熟母。閉店後の百貨店は、淑女狩りの淫獄ハーレム!